技術支援ニュース

コラム 「 就任のご挨拶 」　　財団法人川崎市産業振興財団 産業支援部長　風間 研一

　かわさき技術士クラブの皆様には、日頃から財団事業に御協力頂き、深く感謝申し上げます。
　私は、4月に着任致しましたが、早、6箇月が経ちました。 地域の中小企業者の新事業創出や経営革新への取り組みを支援してまいりましたが、 7月には、財団20周年記念事業、9月には、今後5年間の産業振興会館・KBICの指定管理者応募と 通常年にはない業務にも取り組んだところです。
　昨年来、原油・原材料価格の高騰や米国のサブプライムローン問題等で景気の下振れ傾向が進んでいましたが、 9月のリーマン・ブラザースの経営破綻により、世界金融、世界経済は、予断を許さない状況となっており、 市内産業も大きな影響を受けています。川崎市は、10月14日に市長を本部長とする緊急経済対策本部を設置し、 「中小企業等の活力向上対策」、「公共事業の早期発注及び地域配慮」、「市民生活の安全安心のための対策」 を3本の柱として、金融支援等の充実、商店街振興施策の充実、入札情報発信システムの構築、 市内中小企業への公共事業の優先発注、公的債務支払いの早期化、消費者相談体制の強化、 企業の合同就職説明会実施等の経済対策を早期に実施することと決定いたしました。
　財団は、直接企業を訪問し、公的支援策の情報提供を始めとした支援活動を行う「出張キャラバン隊」 及び経営基盤強化、経営改善の支援を行う短期の無料訪問コンサルティングである「ワンデイ・コンサルティング」 の事業拡充をベースに、大変厳しい経営環境下にある中小企業者に対して、支援を強化し てまいります。
　かわさき技術士クラブの皆様には、引続き財団事業に御支援、御協力をお願いいたします。

気になる用語 「損益分岐点(Break Even Point)」　　技術士　小野 健雄

　 自社の損益分岐点をご存知ですか。固定費、変動費、原価、売上高を表した図を経済生産図と言い、 損失と利益の分岐となる点を損益分岐点と言います。 企業は損益分岐点を下げて、低い操業度でも利益が得られる体質にする必要があります。 固定費を下げて原価線の起点を低めにし、変動費を節約して原価線の勾配を緩やかにし、 製品の品質を高めてブランド力を向上し、売上高を高く維持する努力が常に必要です。 努力の成果は損益分岐点の低下として把握することができますので、 合理化の成果を定量的に表す有効な指標として利用できます。

連載解説 省エネ「見える化」の効用(2) (第2回)　　技術士　岡野庄太郎

省エネ「見える化」システムの実際

	家庭での消費電力量「見える化」の実際:分電盤からの電流を端末表示装置に無線伝送してその日の時間帯別消費電 力量グラフと合計電力量/目標予定数値をリアルタイム表示します。 太陽光発電も併用していますので、昼間は自家発電により賄っていてゼロ表示となっている様子が良く分かります。 分電盤の工夫で重要機器データも計測できます。

　 家庭での省エネルギー化を図るにも、消費の状況をリアルタイムで見られることは、大変重要なこと なのです。上記の例は資源エネルギー庁の省エネルギーセンターが家庭に省エネを普及させる目的で作 られたシステムで、電力の消費状況を知ることができました。太陽光発電は、メンテナンスの殆ど不要 でクリーンエネルギーが得られ、省エネ効用システムです。また、見える化システムは、省エネ法対象 外の中規模の事業所・商業ビル、ホテル、病院、学校、公共施設、中小企業等に応用できますし、これ から東京都、神奈川県等でも消費量データの自主的な提出も歓迎しておりますので、ご相談下さい。

［技術士によるセミナー]　

[支援事業]　

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